HOME > しまなみの「観る」一覧 > 自然景観 > 鶴姫公園
■「鶴姫公園」
鶴姫の悲恋に思いを馳せながら鶴姫ロードを歩く 鶴姫ロード(大山祇神社・宝物館から鶴姫公園へ通じる道路。鶴姫像が道案内を務めます。道路端にはボタンが植えられ、花の時期(4月)には美しく咲き誇ります。)を通り鶴姫公園まで歩きます。そこは、大山祇神社ゆかりの鶴姫哀話に因んだ公園です。園内にある池の両岸に鶴姫と恋人安成のブロンズ像が見つめあうように立っています。 太鼓橋が架かる池の中央には水琴窟があります。水琴窟から聞こえてくる軽やかな音色が鶴姫の鈴の音と重なり歴史ロマンに誘います。
鶴姫の生きた時代に思いを馳せながら公園内を散策していると、潮風に運ばれて鈴の音が聞こえてくるようです。 藤公園や宮浦港の岩場にも鶴姫像が置かれていて、訪れる人たちを迎えてくれます。 ―鶴姫― 大山祇神社の大宮司・大祝安用の娘。戦国時代周防大内氏との戦いに陣代として出陣し勝利を収めるなどの活躍をしました。 ―鶴姫哀話― 天文12年(1543年)6月、海は荒れ、横なぐりの雨が降り続くなか、周防大内方の軍勢と、これを迎え討つ三島水軍の海士たちとの死闘が連日くり返されていました。その中に、父の三島安用より授かり賜った紺糸裾素懸威胴丸の鎧を身につけたうら若き乙女鶴姫の姿がありました。 戦いが終わり三島城に引き揚げた戦士の中に、恋人の三島の小冠者安成の姿はありませんでした。安成を失った鶴姫の心の傷は大きく 「わが恋は 三島の浦の うつせ貝 むなしくなりて 名をぞわづらふ」 の1首を残し、その夜小船でこぎ出し、母の形見の鈴を胸に抱き、安成の後を慕って海に消えました。今もこのあたりの海を通ると、鈴の音が聞こえるといいます。 鶴姫18歳の初夏でありました・・・。 ― 紺糸裾素懸威胴丸 ( こんいとすそがけおどしどうまる ) の鎧― 鶴姫が着用したとされる胴丸が大山祇神社に展示保存されています。現存している日本で唯一の女性用の胴丸で、胸部は女性用に大きく膨らんでいます。 ★「スミちゃんのシマコンブログ」で近況レポート(2008年4月2日) [概要]
しまなみの駅 御島 愛媛県今治市大三島町宮浦3260